【タンク式】工事不要のアイリスオーヤマ食洗機レビュー【ISHT-5000】

置くだけでOK、賃貸でも設置が簡単な“タンク式の食器洗い乾燥機”とはどのようなものか。

そして数あるタンク式食洗機の中から、アイリスオーヤマのISHT-5000をレビューします。

アイリスオーヤマの食器洗い機「ISHT-5000」の特徴

アイリスオーヤマの食器洗い乾燥機「ISHT-5000」は、給水タンク内蔵で水道管の分岐工事がいらない卓上型の食洗機です。

それなりにサイズはありますが、それでもワンルームのアパートのキッチンにも置くことが可能な大きさです。

工事不要で設置場所も困らない

従来の食器洗い機は水栓工事が必要のため工事費用がかかります。

工事せず自分で分岐水栓を取り付ける場合にも、分岐水栓代が数千円かかりますし、引っ越しが多い方はとても面倒。

この機種は水栓工事が必要ないため、置くだけですぐに使用することができます。

また水道分岐管が必要ないため、従来のものより自由な場所に置けることもメリット。

従来のものはシンク周りにしか置けず、キッチンが狭い場合は食洗機専用台などの購入が必須でした。

しかしこれはキッチンが狭くてシンク周りに置けない場合でも、キッチンカウンターやワゴンに設置するなどの方法もできます。

ちょっとめんどくさいですが排水をバケツ（5ℓ入るもの）に入れれば、コンセントさえある場所ならどこにも設置することができるともいえます。

手洗いよりも節水+節電

食洗機は高い買い物のように見えて、実際は光熱費・水道代の節約になります。

水道代節約

1回の水量はたったの5ℓ。手洗いより大幅に節水できます。

手洗いは1回に35ℓほど使用しているので（メーカー調べ）、1回の食器洗いで30ℓもの大幅な節水になります。

電気代節約

食洗機は電気をたくさん使うイメージがあるかもしれませんが、実際は電気代もかかりません。

手洗いに温水を使っているなら、食洗機を使うほうが光熱費節減になります。

食洗機は使用水量が大幅に少なくて済むので、温水にする光熱費も少ないのです。

また電気で水温をあげるため、ガス給湯の家庭ならば光熱費が大きく節約できます。
特にプロパンガスの家庭なら大幅に節約になりますね。

また食洗機の電気使用量の多くは乾燥に使われますが、この機種は温風を使わない送風乾燥なので、乾燥にも電気代がほとんどかかりません。

一人暮らしなら1日1回の使用でOK

サイズは２～３人用です。

一人暮らしの場合、1日1回の使用でも大丈夫なくらいの量が入ります。

夕食後に1日のすべての食器を入れて稼働したり、あるいは朝食後に昨日使った食器も入れて出勤前にスイッチオン！なんて使い方もできます。

音が気にならないなら寝る前に稼働させて、朝起きるときれいな食器が！なんてことも。

アイリスオーヤマの食洗機「ISHT-5000」レビュー

私はネットで注文しました。

小型といえど13kgあるので実店舗で買うよりネット注文が良いでしょう。

他社のタンク式食洗機と比べても安めで、価格のメリットがあります。

外観・サイズ

まず感じたのがサイズ。思っていたよりは大きいです。

玄関に棚を置いているため通りません(笑)

そのため玄関で開封。

２～３人用なのでそれほど大きいわけではないんですが、設置してみると圧迫感が出る場合もあるので、購入前に設置場所を考えておく必要がありますね。

設置予定の場所に空のダンボール箱などを置いてみて、買う前に設置したイメージをつかむのも良い方法です。

置き場所は購入前に空けておきましょう。後悔します。

タンク式は従来方式よりタンクの分奥行が少し長いです。

前面がガラス張りでないので中の様子は見えませんが、その分スッキリした印象を持たせます。

稼働しているときの中の様子が気になるのは最初だけですので、見えないほうがインテリア的には良いかも。

汚れ物を出たそばから入れていっても気になりませんし。

スイッチはフラットデザインのタッチパネル。

ここすごくおしゃれです！

初見ではボタンだとわかりません。

吸気口は右サイドに。

背面に排水口と電源コード、アース線です。

背面もフラットで、裏側が見えるような設置場所でもOKですね。

そして天面に給水口。ここから水を入れます。

中はこんな感じ。

残さいフィルターはかんたんに取り外せます。ほんとに簡単。

大きな残さいフィルターは簡単に取り外し可能こういうのって「簡単」とか言いながら実は外すのにコツがいる、なんてこともあるんですが、これはほんとにすぐとれます。

真ん中の大きなダイヤル状のものを矢印の方向に回すだけ。片手で1秒かかりません！

洗剤投入場所は扉に。メモリ付きなので、計って入れる手間はありません。

同梱物は食器を入れるかご、箸を立てる小物かご、給水カップに排水ホースです。

タンク式食器洗い機の設置

工事不要のため、設置は驚くほどカンタン！

設置場所の注意点

サイズだけを考えて給水することを考えていないと失敗します。

天井があるところに置くと水を入れられません。

また奥まったところに置くなどをすると水を入れるのが困難になります。

排水ホースの巻き癖

排水ホースは1.5m。長く、設置場所とシンクが少しくらい離れていても大丈夫。

しかしプラ製で、巻き癖がついてしまっています。
そのため、付属の吸盤でシンクに固定しようとしてもできませんでした。

小さな欠点ですが、ホースがいつの間にかとんでもない方向を向いているようでは大惨事ですので、別な方法で固定したりホースを別の物に買い替えたりなど改良してもいいかもしれません。

買ってからでも改善は容易なので、使いながら様子を見るのが良いかも。

ちなみにかんたんにハサミで切れるので、長さ調節が容易という点はメリットです。

アース取り付け

設置について一番の問題はアース接続だけです。

キッチンには大抵コンセント付近にアース端子があるものですが、冷蔵庫や電子レンジを置く場所付近にあることが多く、食洗機からアース線が届かないことがあります。

ですので設置場所によっては延長アース線が別途必要になる場合があります。

付属アース線の長さは２.3ｍでした。

僕も延長コードを別途購入、延長してビニールテープで被覆しました。

使用手順

食器を入れる

初めての食洗機使用なので、最初は手間取りました。

ただこれは慣れなので、数回経験すれば入れる時間は数秒です。

皿は右側、箸は中央などそれぞれ入れる場所がある程度決まっていますが、手持ちの食器のサイズとの兼ね合いもあるので自由に入れてもいいのではないでしょうか。

カタログのようにきちんと入れられるサイズの食器ばかり持っている人なんていないでしょうし。

重ならないようにだけ注意。

うちでは皿を使うことが少なくどんぶりや鉢のほうが多いので、皿立ては倒して他のものを入れることも多いです。

きちんと入れればかなり入りますね。

給水時

給水は洗い物に比べれば全然面倒はありません。

給水量は5ℓ。付属のカップ約3回分です。

そして入れる時、最初は必ずと言っていいほどこぼすと思います。

僕も例にもれずこぼしました(笑)。

これも・・・慣れでしょうね。

 追記：こぼさないアイデアを考案しました

洗浄コース

コースは４つ。

コース	時間	こんなとき
標準	1時間30分	通常時
念入り	2時間10分	時間が経過したものや調理器具など細かいもの
お急ぎ	39分	汚れが軽いもの　水洗い後やつけおき後のもの
ソフト	1時間45分	耐熱温度90℃未満のもの　プラスチックなど

どのコースも「洗浄→すすぎ→送風乾燥→ドライキープ」の流れで進みます。

さらに「ドライキープ」ボタンを押すと、通常1時間のドライキープが4時間に延長します。

洗剤投入

投入場所はありますが、扉にくぼみがあるだけで、実質どこに投入してもいい感じですね。

ただ簡易的なメモリがあるため、洗剤を量ってから入れなくてもいいのは便利。

洗剤は食器洗い機専用の洗剤を使用します。液体、粉、タブレットタイプどれでもOK。

うちはコスパの良い粉末洗剤を使用しています。

こんな感じで100均で買ったケースに入れて使ってます。片手で持つ&ふたを開けられて便利！

最近は食洗機ユーザーの増加により食洗機専用洗剤も安くなっていますね。

食器洗い機洗浄中の音も小さい

音はそれなりにしますが騒音にはなりません。

洗濯機より小さい音で、深夜の賃貸住宅でも問題はないでしょう。

キッチンとリビングが近い場合はテレビを見ている家族にうるさがられる可能性はありますが。

音がひどいなら耐震マットを導入しようかとも考えていましたが、そこまでではない感じでした。

そして１時間たったくらいで明らかに乾燥中に入ったような音。

節電したいならココで停止してもいいと思います。

タンク式でも洗い上がりは最高！

そして洗いあがったものを取り出します。

水滴は気になりますね。

送風乾燥は電気代がかからない一方、やはり乾きは悪いです。

皿などはほぼ乾いていますが、プラスチックは水滴がまとまるため乾きません。

うちでは乾燥機能に頼らず、乾燥モードに入ったタイミングで停止して、水切りかごに移しています。

洗いあがってすぐだと食器も温度が高いので、一般的な陶磁器だと数分、プラスチックやメラミンでも1時間くらいあれば乾きます。

せっかく洗う手間を無くしたんだし、拭く手間もなくしたいですよね？
(^^;

一方肝心の洗い上がりは・・・

完璧です！(=￣▽￣=)Ｖ やったね！

ちゃんと入れれば水筒のパッキンなどの細かいものも洗えています。

ここが一番うれしいかも。

標準コースでこれですから、充分な性能ですね。

タンク式でも洗浄能力は問題なしでした。

ただ無理に入れると重なってしまい洗えなくなります。なりました。

食洗機で洗えていない原因のほとんどは詰め込み過ぎによる食器同士の重なり。
水流が届いていないことによる問題です。

使用後のお手入れもラク

購入以前は、「使用後のフィルター掃除なんかを考えたら手洗いのほうが結局楽なんじゃないの？」と考えてもいました。

しかしお手入れはほとんど必要ありませんね。

普通の使用では残さいフィルターに残り物が付くなんてことすらほとんどなく、本当にお手入れはする機会がありません。

内部は乾くことは無く常に濡れっぱなしの状態ですが、高温洗浄のため毎日1回でも稼働していればカビを含め汚れの心配もありません。

月に１回くらいはお手入れをしたほうがいいのでしょうが、普段は特段することが無く本当に手間がかかりません。

乾燥機能と電気代

一般的なコースで送風乾燥まで終了した場合、皿、箸やスプーン、またちゃんと立てて入れてある茶わんや鉢などは乾きやすいです。

しかしコップのくぼみに水がたまったりしますし、プラスチック類は水をはじくため付着した水滴が大きくなるため乾かずに残ります。

ですがここは必ずしもデメリットとは言えない部分も。

温水で洗うため、内部カゴごと出せばすぐ乾きます。

送風乾燥は使用する方によってメリットにもデメリットにもなるので、乾燥機能が重要という方にはこの機種はおすすめしません。

しかし電気代を安く済ませたい方にはアイリスオーヤマのこの食洗機は、「買い」です。

アイリスオーヤマの食洗機「ISHT-5000」の口コミ・評判

タンク式ということで、購入前は一般のものと比べどうなんだろうという不安はありました。

しかし洗浄力に関しては文句なしでした。

洗いにくいスープジャーやマグボトルのパッキン部分まできれいになりますし。

置く場所が確保出来たらすぐにでも導入することをおススメしたいですね。

食器洗い機は、水道代も電気代も、そして時間も節約になります。

今回紹介したような工事不要の機種なら本当に買ってすぐ使えるので、手軽に面倒な食器洗いから解放されます。

洗い物は休みの日なんかはいいんですが、仕事から疲れて帰ってきた時なんかはホントにやりたくないですから。

アイリスオーヤマのタンク式食器洗い機に新製品が追加【KISHT-5000】

アイリスオーヤマのタンク式食洗機に新機能を追加した「KISHT-5000」が発売されました。

大きく変更した点は、

1. 中が見えるガラス扉
2. タイマー機能追加
3. 給水口に取り付ける漏斗付属

の3点。

その他の基本スペックやサイズはISHT-5000と同じです。

【アイリスオーヤマ公式オンラインショップ】アイリスプラザのページに詳しい説明が載っています。