一人暮らし、仕事から帰ってきたら食器の山。
こんな経験ありませんか?
自炊するほうが節約になるし、料理も嫌いじゃない。
でも食器洗いは大嫌い!
そんな方には食器洗い機の導入をおススメします。
従来は食洗機の設置には水栓分岐工事が必要でしたが、今は工事不要の置くだけで使える“タンク型の食器洗い機”が販売されています。

タンク型?

水を上から注ぐだけで使える食器洗い機です。
ここでは各メーカーから販売されているタンク型の食器洗い乾燥機を比較していきます。
タンク式食洗機とは こんな特徴があります
食器洗い機の設置に一番困るのは、水栓工事が必要なこと。
従来のものは卓上型でもビルドインタイプであっても、水道管を分岐させて食洗機と接続しなくてはなりません。

これは素人には困難です。
もちろん工事を依頼できますが費用が掛かりますし、自分で接続する場合にも分岐水栓費用が数千円かかります。
それに賃貸住宅にお住まいの方は管理会社や大家が分岐工事を禁止しているケースもあります。
それを解決するのがタンク式!
タンク式の食器洗い乾燥機は給水タンクが内蔵しているため、上から水を注いで入れればOK。
水道工事の必要はありません。
タンク式食洗機のメリット
〇タンク式食洗機のメリット
- 水栓工事が必要ない
- 引っ越しが多い方でも設置が容易
- 置く場所も左右されにくい
工事不要で賃貸でも使いやすい
もちろん一番のメリットは工事が不要であること。
置くだけで使えるので導入ハードルが低いです。

工事なんて頼まなくても水栓取り付けぐらいできるんじゃないですか?

その場合でも分岐水栓の費用が数千円かかるんだよ。
自分で設置するよ!工事費用も浮くし!という場合でも、分岐水栓そのものが数千円かかります。
タンク式はその分のコストは必要ありません。
他にも賃貸物件では管理会社等が分岐水栓工事を禁止しているケースもありますし、水道の形状によって大きな取り換え工事になる場合もあります。
このような様々な問題も、タンク式ならありません。
引っ越しが多い方でも安心
設置が容易なため、引っ越しが多い方でも毎回面倒な水栓工事が必要ないのは大きなメリット。
置く場所さえ確保できれば引っ越し先のキッチンにも対応できます。
設置場所が従来型より自由で狭いキッチンにも置ける
水道から離れたところでも設置できるのも大きな強み。
従来式は水道のすぐそばにしか置けないため、
「食洗機を置いたら調理場所がなくなった!」
「食洗機を置く専用台を追加購入する必要が!」
なんてケースもありました。

シングル用の狭いキッチンでは食洗機を置くことすら許されない・・・?
しかしタンク式ならキッチンカウンターに置いたり、メタルラックやワゴンに置いたり、従来式より自由な場所に置くことができます。
タンク式食洗機のデメリット
サイズが2~3人用のみ
今後改善される可能性は高いですが、現状はどのメーカーも2~3人用サイズしか販売されていません。
フライパンなど大きいものは入りません。
また人数のいる家庭では複数回の稼働が必要になってしまいます。

逆に一人暮らしの方なら1日1回の稼働でも充分なくらいのサイズです。
給水がめんどくさいかも?
タンクに毎回水を入れる手間があります。
1回につき5~6ℓ程度なので、おおよそ付属のカップ3往復です。
1分もせずに入れられるので手洗いするよりずっとラクかと思いますが、人によっては面倒と思うかもしれません。
タンク式食洗機 気になるQ&A
Q.タンク式は洗浄力が弱い?
全くそんなことはありません。

手洗いよりもきれいになります。
タンク式は新規参入メーカーが多いため、従来メーカーのように多種にわたる洗浄機能を有していないこともあります。
(例えばプラスチック食器用の低温コースがあったりなかったり、メーカーによって差があります)
しかし標準の洗浄機能はどれも問題なし!
食器洗い機は素手で触れない温度での高温洗浄で油汚れ等を強力に落とします。
また洗剤も手荒れの影響を考えないため、手洗い用の食器洗剤よりも強力な成分を使っています。
よっぽどこびりついた汚れでなければ手洗いよりもキレイに洗浄します。
(こびりついた汚れは水につけ置いてからセットしましょう。)
食洗機で汚れが落ちなかった理由の大半は、食器が重なっていたりノズルからの噴射が届かない角度で設置していたりなど、食器の配置が原因です。
タンク式だから洗浄能力が落ちるということはありません。
Q.水道代はかかる?

水道代は手洗いより大幅に安くなります。
手洗い時の標準使用水量は約35ℓ。
一方食器洗い機の使用量は5~6ℓです。
なんでこんなに節水できるの?それは食洗機は溜め洗い方式だから。
洗濯機が水をためて洗うように、食洗機も溜めた水で洗浄しているからです。
Q.電気代は高くない?

電気代(光熱費)も手洗いより大幅に安くなります。
お湯で洗浄しているにもかかわらず使用水量が段違いに少ないため、温水にするための光熱費は大きく削減されます。
特にガス給湯の家庭では、電気で温める食器洗い機のほうが手洗いよりもさらに光熱費がかかりません。
プロパンガスの家庭ならその差は大きくなります。
また電力のほとんどは洗浄時ではなく乾燥時に使用されます。
ほとんどのメーカーで洗浄時の消費電力はたったの1~2円。
乾燥時にはそれなりの電力を消費しますが、乾燥モードに入る前に停止するなどの工夫で大きく節電できます。
Q.タンク式の音は大きい?
稼働時の音はありますが、タンク式だから大きいということはありません。
洗濯機の洗い・すすぎ時よりも小さい音ですので騒音にはならないでしょう。
ただしリビングとキッチンが近い場合は邪魔に感じるかもしれません。
音が気になる場合はタイマーで稼働時間をずらせる機種も検討しましょう。
Q.タンク式の価格は高い?
工事費用、分岐水栓費用など本体価格外の出費もないため、タンク式のほうがトータル費用が抑えられます。
卓上型の食洗機の水栓工事にかかる費用は、
- 工事費:5,000~10,000円程度
- 分岐水栓代:10,000~15,000円程度
- 食洗機の設置台(必要な場合):5,000~10,000円程度
このように“本体価格以外の出費”が必要。
分岐水栓工事を自分で行っても、分岐水栓代が大きくかさみます。
(自分で買う場合は1万円以内に収まるとは思いますが・・・)
タンク式の工事費はもちろん0円。
置き場所も融通が利くので食洗機設置台が必要ないケースも多く、トータル費用は大きく変わってきます。
※ビルドインタイプの食洗機設置にはさらに高額な工事費用がかかります。
タンク式は高機能を有する商品と比べてシンプルな機能の機種が多いため、本体価格自体も抑えられています。
必要ない洗浄コースがあるため高くなっている製品よりも、必要最低限でリーズナブルなものを選びたい方には最適です。
タンク式食器洗い乾燥機 おすすめ9選
エスケイジャパン Jaime SDW-J5L
- タンク式先発品
- 給水タンク着脱可能
- ソフト(低温)洗いコース
- 温風乾燥
エスケイジャパンの食洗機Jaime(ジェイム)はタンク型の先駆けです。
こういった商品は後発メーカーのほうが改良後の商品を出してくることが多く不利になりがちですが、このJaimeは他メーカー品と比べても遜色ない性能となっています。
唯一給水タンクが取り外せるといった特徴を持ち、通常3~4往復しなくてはいけない給水作業を1回で済ませることができます。
シロカ SS-M151
- 分岐水栓にも対応
- タイマー機能
- ソフト(低温)洗いコース
- 送風乾燥
リーズナブルな家電を作るシロカの食洗機は、分岐水栓にも対応。タンクに給水or分岐水栓から給水のどちらでも選べます。
購入時に迷っている方や、引っ越し先で分岐水栓が使えるかどうかわからないと困っている人はピッタリです。
またタイマー機能があるため、音の発生を気になる場合は稼働時間をずらすことができます。
アイリスオーヤマ ISHT-5000
- 価格が安い
- シンプルなデザイン
- ソフト(低温)洗いコース
- 送風乾燥
こちらも有名な生活家電メーカーのアイリスオーヤマの食洗機は、目をひくスッキリしたデザインです。
中に汚れたものを入れても見えないので、洗い物をその都度中に入れていき溜まったら稼働させるという使い方をするとキッチンが常にきれいになります。
またおそらくここで紹介する商品の中で一番価格が安く、導入しやすいのではないでしょうか。
消費電力などランニングコストも優秀です。
アイリスオーヤマ KISHT-5000
- タイマー機能
- 給水口漏斗付属
- ソフト(低温)洗いコース
- 送風乾燥
アイリスオーヤマから後継機が出ました。
上記のISHT-5000から見た目の大きく違う、中身の見える窓付きの外観です。
またタイマー機能が追加。音の発生をしないように運転時間を日中にずらしたり、逆に電気代の安い深夜帯に動かしたりできるようになりました。
給水時に便利な漏斗が付属するのもちょっとうれしい点ですね。
アイネクス AX-S3
- 分岐水栓にも対応
- 上段トレー
- 洗浄のみコース
- 温風乾燥
アイネクスの食洗機も分岐水栓にも対応。どちらかを選べます。
また取り外し可能な上段トレーが付属。
食洗機は基本的に大きな皿などを入れない場合上のスペースが空いて無駄になりがちですが、そのデッドスペースを有効利用してたくさんの食器を入れることができます。
iimono117 Bandiera
- 上段トレー
- 洗浄のみコース
- 温風乾燥
iimono117(いいものいいな)の食洗機も上段トレー付き。
また洗浄のみのコースがあり、その時間はわずか10分。
幅・重量なども少しだけコンパクトです。
ベルソス VS-H021
- 上段トレー
- 洗浄のみコース
- 温風乾燥[/box04]
ベルソスの食洗機も上段トレー付きで洗浄のみコースがあります。
外観もiimono117と同じ。販売元が違うだけで製造元は同じでしょうか。
東芝エルイートレーディング DWS-22A
- 給水トレイ付き
- 除菌コース
- ソフト(低温)洗いコース
- 送風乾燥
東芝のタンク式食洗機は水を入れる時にちょっと便利な給水トレイ付き。
給水口はどのモデルでも後方についているので、設置場所によっては水が入れにくいこともあります。
給水トレイを付けることによって前方からも給水できるようになったり、給水口が広くなりこぼしずらくなる便利なアイテムです。
また洗浄コースに加熱すすぎの時間を長めにとる「除菌コース」があります。
サンコー ラクア STTDWADW
- 価格が安い
- 分岐水栓にも対応
- 上段トレー
- 水洗いコース
- 温風乾燥
サンコーから発売された食洗機も分岐水栓に対応。
上段トレーもつき、後発製品ゆえのいいとこどりした機能がついています。
さらに本体価格までお財布に優しい、期待の商品です。
タンク式食洗機 比較の注目点
メーカーからそれぞれ特徴のある機種が販売されていますが、洗浄力に大きな違いはありません。
大きな違いはここで出ます。
給水方式の違い
タンク式の一番の特徴である給水。
水栓工事は必要ないけど毎回数リットルもの水を入れるのは面倒、という人もいるのでは?
どのメーカーも上から水を注ぐ方式で統一されていますが、他の給水方法をとれる機種もあります。
ただし他の方式がとれるほど価格も高くなる傾向もあるので、自分に合った商品を選びたいですね。
〇分岐水栓も対応
- シロカ
- アイネクス
- サンコー
〇給水タンク着脱可能
- エスケイジャパン
〇給水トレイ付属
- 東芝
〇給水漏斗付属
- アイリスオーヤマ(KISHT-5000)
上段トレーの有無
1回当たりの洗浄コストは中の広さでそれほど変わりませんので、当然入る量が多いほうが便利です。
現状各社とも庫内容量にそれほど大きな差はありませんが、着脱可能な上段トレーがついてたくさん入る機種もあります。
- アイネクス
- iimono117
- サンコー
乾燥方式と電気代

ランニングコストにかかわる重要なポイントです。
食器洗い乾燥機の電気代の多くは乾燥部分にかかります。
機種によって「温風乾燥」と「送風乾燥」があり、
- 温風乾燥:しっかり乾くが電気代がかかる
- 送風乾燥:乾きが悪いが電気代オトク!
ここは本当に大きな差で、温風乾燥と送風乾燥では大きな電気代の差が生まれます。
<タンク式電気代比較例>
ISHT-5000
- 送風乾燥
- 512W(50Hz)
/526W(60Hz)
Jaime SDW-J5L
- 温風乾燥
- 950W
しかし送風乾燥は残念ながら本当に乾きません。
皿や茶わんなどはどの乾燥方式でも乾きますが、水滴が球状になり乾きの悪いプラスチック食器などはびしょぬれといっていい状態です。
※温風乾燥でもプラスチックは乾きにくい食器です
コストをとるか乾燥能力をとるかで大きな違いが出てきます。
- エスケイジャパン
- アイネクス
- iimono117
- サンコー
- ベルソス
- シロカ
- アイリスオーヤマ
- 東芝

乾くけど電気代がかかる温風乾燥と、乾かないけどランニングコストが安い送風乾燥。悩む・・・
カタログ上の消費電力が大きくても、稼働中常にその数値で消費されているわけでもありませんのでスペックだけを見た電力比較は難しいです。
使い方による差のほうが大きいと思われます。

温風乾燥機種でも乾燥モード前で手動停止すれば電気代が抑えられます。こういう使い方をしている食洗機ユーザーは多いようです。

どちらの方式でもガス給湯で手洗いするよりは光熱費がかからないので結局お得!
洗浄コースの違い
どの機種も標準の洗浄コースと強力洗い、そしてお急ぎコースがあります。
特に違いが出るのは「ソフト(低温)洗い」のコースです。
ソフト洗いとは、耐熱60~90℃未満のプラスチック類を洗える低温洗浄コースです。熱による変形を防ぎます。
また洗浄のみのコースがある機種もあります。
〇ソフト(低温)コースあり
- エスケイジャパン
- シロカ
- アイリスオーヤマ
- 東芝
〇洗浄のみコースあり
- アイネクス
- iimono117
- ベルソス
- サンコー
〇除菌コースあり
- 東芝
※同じような洗浄コースでも、各種洗浄時間や温度に違いがあります。
比較表
食器洗い機を購入する前に確認してほしいこと2点
購入後に後悔しないためにも、ここだけは確認しておきましょう。
それは、次の2点。
- 設置場所のスペース
- アースの取り付け
です。
設置場所の確認
圧迫感がないか
タンク式食洗機は2~3人用なのでコンパクト。
ですが、それでも実際置いてみると圧迫感が出てきます。

実際に食洗機と同じくらいのダンボール箱などを置いてみて、どのような印象になるか確認しておくのもおススメです。
水が注ぎにくくないか
タンク式食洗機は全て下開きの扉なので、天井ギリギリの高さでも置くだけなら置けます。
しかし上から水を注ぐため、やはり上部にスペース確保が必要です。
確保できない場合は他の場所に置くか、分岐水栓で取り付けるなどの方法を考えておきましょう。
また注ぎ口が後方についているため、天井スペースが十分でも奥まったところに置くと注ぎづらくなることがあります。
実際にシミュレートしておきましょう。
アースの確認
水を扱う家電ですので、感電防止のためアース線の接続が必要です。
設置についておそらく一番の問題になるのはアース接続です。
キッチンには大抵コンセント付近にアース端子があるものですが、冷蔵庫や電子レンジを置く場所付近にあることが多く、食洗機を置きたい場所からアース線が届かないことがあります。
ですので設置場所によっては延長アース線が別途必要になる場合があります。
僕も延長コードを別途購入、延長してビニールテープで被覆しました。
漏電対策に「ビリビリガード」という商品もあります。
お住まいのコンセントにアース線の端子がそもそも無い場合、こういう商品で対策ができます。

食洗機ユーザーにもビリビリガードを使用している方は増えています。
購入を迷っている方はレンタルという方法も
食洗機は本当に便利ですが、
「食洗機を買ったけど使わなくなるという話を聞くけど・・・」
「手洗いのほうがきれいになるんじゃないの?」
「うちの狭いキッチンに本当におけるか不安」
なんて迷う人は多いと思います。
そんな時はレンタルという方法も。
家電のレンタルを扱う『レンティオ』では、
- エスケイジャパン
- シロカ
- アイリスオーヤマ
の食器洗い乾燥機のレンタルが可能。
購入してみたら大失敗!なんて事にならないように、レンタル品で試してみるのも良い方法です。
ワシ(53)もレンティオでタンク式食洗機を借りてみた。結構キツい油汚れもしっかり落としてくれたし思った以上にいい感じ!これで月3,500円なら試してみる価値は十二分にあるやで!もう少し試してみて問題なければお買い上げもアリ! pic.twitter.com/sHMGvD3zDb
— はこまよ (@HAKOMAYO) May 14, 2019
気に入ったらそのまま買取も可能。
定期的に割引クーポンもページ内で発行しているので、こまめにチェックするとお安くレンタルできるかもしれません。
一人暮らしには特にタンク式食器洗い機が便利です
タンク式食洗機はとても便利で、忙しい一人暮らしには特に向いている家電ではないでしょうか。
一人暮らしに食器洗い機なんて必要ない、もったいないという今までの価値観を吹き飛ばしてくれます。
どの機種を使用しても洗浄能力は納得できると思いますので、食器洗い機を使ったことの無い人にはぜひ体験してほしいですね。
「冬の冷たい水で洗いたくない!」
「細かいもの洗いにくい!」
「疲れて帰ってきてから食器洗いなんてしたくない!」
こんな人にはおススメです。
ちなみに・・・わたくし浅葱は価格・ランニングコスト面に優れデザインもいいアイリスオーヤマの機種を使用しています。
【タンク式】工事不要のアイリスオーヤマ食洗機レビュー【ISHT-5000】にタンク式食洗機の使用して便利になった点を、使用設置のポイントやデメリット点も含めて紹介しています。
