オーブンレンジはとても便利で、今ではオーブン機能のついていない電子レンジを持っている人のほうが少数派ではないでしょうか。
しかし今では単機能レンジも性能が良く、使いやすくなっています。
オーブントースターのほうもコンベクションオーブンが主流になり、また通常のトースターも焼き上がり機能の充実など進化しています。
しかも値段的にも安い!

オーブンレンジ買うよりレンジとオーブン別々に買ったほうがオトク!
思考停止でオーブンレンジを買うよりも、性能の良い単機能レンジとオーブントースターを別々に購入する方がたくさんのメリットがあることを解説します。
オーブンレンジをおすすめできない理由 デメリット
オーブンやグリルを使った後に電子レンジがすぐ使えない
オーブンレンジでオーブンやトースター(グリル)機能を使った後で電子レンジの機能を使おうとした時に、エラーが出た経験ありませんか?
電子レンジは庫内の温度が高すぎると使えません。
これは電子レンジのオート調理で用いられる赤外線センサーが温度が高すぎると使えないために起こります。
これって使っているととても不便です。庫内が冷めるのを待っているとオーブン調理した料理まで冷めてしまいますから。
しかしお皿の重量で加熱時間が変わったりするため、重量センサーが優れているかというとそうでもありません。
万能ゆえにそれぞれの性能は低い
トースターで食パンを焼くのにかかる時間は2~3分。
オーブンレンジだと平均5分ほどかかります。
これが庫内の広くなるスチームオーブンレンジだと、なんと平均10分以上!
しかも途中で手動で裏返せという指示付きだったりします。
冗談ではなくホントの話。未だに途中で裏返す必要のある機種があります。
それ以前にパンを焼くためのトレーに切り替えるところから始めなくてはなりません。
めんどくさい!
オーブンレンジは何でもできる故にそれぞれの機能は性能が低くなります。
片方壊れたらどうするの
オーブンと電子レンジの仕組みは違うため、オーブン機能だけが壊れるまたは電子レンジの機能だけが壊れるということもよくあります。
しかしどちらかの機能が欠けても不便なので結局まるまる買い直さなくてはいけません。
レンジとオーブン別々に買っていた場合はどちらかで済みますよね。
またよく使う家電なので壊れた場合急いで買い替える必要が出ますが、どちらが一方壊れた場合はもう一方である程度対応できることもありますので、ゆっくりと調べて新しい製品を買い換えることができます。
ちなみに、うちのオーブンレンジはグリルで火を噴きました。
レンジ機能は問題無かったですが怖くてレンジも使えなくなりました。
(”火を噴く”は比喩ではない)
単機能レンジ+コンベクションオーブンorトースターの組み合わせがおすすめ

オーブンレンジを買うよりも、
単機能レンジ+コンベクションオーブン
(またはトースター)
別に買うのがおススメです。
個別に買ったほうが安い
オーブンレンジを買うよりも、オーブン(あるいはトースター)と単機能レンジを個別に買うほうが実は安く済むことのほうが多いのを知っていましたか?
オーブンレンジは様々な機能が付いていることが多くそのぶん割高になることが多いためです。
かといってオーブンレンジの方が電子レンジやトースター単体より優れているかと言うとそうでもなく、個別に買った方がそれぞれの性能は高くなるのは上記の通りです。
そもそも多くの人は使う機能が限られるため、多機能なオーブンレンジを買ってもほとんど使いこなせていないのが実情です。
高価なスチームオーブンを買って、スチーム機能を使ったのは数回だけ・・・残念ながらあるあるらしいです。
2つ買って置き場所はどうする?
2つも狭いキッチンに置けない!と考える方もいるでしょうが、意外と置けるものです。
オーブンレンジはさまざまな機能が付随しているためサイズも大きくなりがち。あと重い!
スチームオーブンなら庫内が広い必要があるのでなおさらです。
一方単機能レンジはサイズも控えめ。
レンジ機能しかないため庫内の広さのわりに本体サイズが小さくできるのです。
コンベクションオーブンやトースターはさらに軽く、女性が片手で持つことが可能なくらいの軽さです。
結果、オーブンレンジ1つと大差ないスペースで2つ置くことができる場合が多いんです。
試しに製品のサイズとキッチンスペースを測ってみて下さい。
単機能レンジにするメリット
単機能レンジは余計な機能がついていないため、シンプルで早くとても使いやすいです。
単機能レンジのおススメポイント
価格が安い
単機能レンジはとても安いことが大きなメリット。
1万円未満でも十分な性能のものが揃っていますし、1万円以上なら単機能レンジの上級モデルが購入できます。

安かろう悪かろうではなく、シンプルだから安いんです。
パワーが強い
通常のレンジは500か600Wがほとんどですが、単機能レンジは700W以上の商品もあります。
通常より早く温まるのでとても便利。
通常は高出力で、冷凍食品など中まで温まりにくい食品に対し中出力の500Wにするという使い方ができます。
フラットテーブルとターンテーブルの両方から選べる
昔はターンテーブルが主流でしたが、掃除のしやすく清潔感のあるフラットテーブルの機種が増えていますね。
ですがあたためムラが発生しにくいのはターンテーブルの方。
最新機種のオーブンレンジほどフラットテーブルが主流になりつつありますが、単機能レンジならターンテーブルとフラットテーブルの両方の機種が揃っています。
しっかりあたためてくれるターンテーブル式と掃除のしやすいフラットテーブル、好きな方から選択できます。
ダイヤル式とオート式の両方から選べる
またオーブンレンジはほとんどすべてセンサーでのオートあたためですが、中まで温まっていなかったりしてもう一度やり直しなんて経験はありませんか?
単機能レンジはダイヤル(つまみ)式のものも残っており、その旧来の方式が日常利用に使いやすい場合もあります。
ダイヤルを回す手間とオートスイッチを押す手間、大して変わりませんよね。
もちろん赤外線センサータイプもあります。
価格差はほとんどありませんのでお好みで選んでも構わないでしょう。

実際ダイヤルタイプのほうが便利だったりします。
単機能レンジのおススメ機種
アイリスオーヤマ IMG-T177-5

- 出力6段階切替(700W・600W・500W・300W・200W(解凍)・120W(煮込み))
- ターンテーブル/ダイヤル式
- 庫内容量17L
アイリスオーヤマの単機能レンジは昔からあるターンテーブルでダイヤル(つまみ)式。
ターンテーブルなので温めムラが少なく、庫内も広々です。
また最大出力700Wで、食品を温めるという本来の用途に特化した使いやすい機種。
デザインもさまざまなインテリアになじみ、まさにシンプルイズベストです。
十分な機能を有し、価格も抑え目。
長らくAmazonランキング上位にいるのもうなずけます。
パナソニック NE-E22A3-W
- オートセンサー最大850W/手動切替式(700・500・300W)
- ターンテーブル
- 庫内容量22L
- ヘルツフリー
パナソニックのターンテーブル式単機能レンジは最大850Wの高出力で温まりが早いのがポイント。
オートセンサーなのでスイッチ一つで便利です。
また庫内容量が広く、高さのある食器でもすっぽり入ります。
ヘルツフリーな点、発泡スチロールに入れたまま解凍できる、などの細かい使いやすさもそろっています。
コンベクションオーブンとは メリット
コンベクションオーブンとは
庫内にファンが備わっていて、内部に対流を起こし、熱を循環させることで、食材を短時間で均一に加熱できるオーブン。◇「コンベクション」は「対流」の意。
引用元:コトバンク
コンベクションオーブンという名前に聞き馴染みのない方もいるかと思いますが、熱対流で温めるオーブンです。
もちろんグリル機能も普通についていてトースターとしての使い方もできるほか、油の使わない揚げ物調理(ノンフライヤー)などもできます。
価格は1万円程度で十分な性能を持ち、上位モデルだとさまざまな調理に対応できます。
コンベクションオーブンのおススメポイント
省スペースでコンパクト
オーブンレンジと比べてレンジ機能がない分小さくコンパクト。
それでいて庫内にはたっぷり入ります。
オーブンレンジは水蒸気調理(スチームオーブン)機能の出現から庫内が広くなる傾向がありますが、コンベクションオーブンは高さを抑え、効率よく熱を伝える構造になっています。
煮込み・蒸し料理まで作れる調理幅の広さ
コンベクションオーブンはコンベクション機能だけでなく、オーブン・グリル・スローベークといった調理ができます。
下段ヒーターでゆっくり熱を通すことで蒸し料理や煮込み調理も可能にします。
- 上下ヒーター(オーブン)
- 上下ヒーター+ファン(コンベクション)
- 上ヒーターのみ(グリル)
- 下ヒーターのみ(スローベーク)
という4段階を切り替えられる機種が主流です。
グリルで焼き魚、オーブンでピザなど、幅広い調理が可能です。
コンベクションオーブンのおススメ機種
山善 ノンフライ&トースター コンベクションオーブン YNA-100

- 温度切替80~230℃
- 食パン2枚コンパクトサイズ
- 30分タイマー
- カリっとネット付き
リーズナブルな家電を制作する山善のコンベクションオーブンは、コストパフォーマンスが高い商品。
通常のトースターと遜色ない価格でコンベクション機能が楽しめます。
コンパクトなサイズで少人数の家族なら十分。
付属のカリっとネットはフライの再あたためにも活躍します。
デロンギ スフォルナトゥット・クラシック・コンベクション EO14902J-WN
- 温度切替100~220℃
- 上下ヒーター切替
- 120分長時間タイマー
- 庫内高さ140㎜ 2段調理可
コンベクションオーブンといえばデロンギ。
上下ヒーター4段階切替でコンベクション・オーブン・グリル・スローベークに対応できるのはもちろん、庫内加熱が早く短時間で調理が可能。
庫内も広く2段での使用もできるほか、ケーキを焼いたり、鍋を丸ごと入れての 煮込み調理もできます。
煮込み調理に便利な長時間タイマー機能もあり。
デザインまで含めて言うことなしの高機能ですが、その分価格は高め。
それでも同クラスのオーブンレンジと比べればオトクなのでは?
ブルーノ スチーム&ベイクトースター BOE067

- 温度切替90~250℃
- スチーム・ノーマル・コンベクションの3モード
- 食パン4枚同時調理可能な庫内広さ
ブルーノの製品はとってもおしゃれ!
同じくデザインの良いアラジンやバルミューダのものと比べても遜色ありません。
その上価格面はそれらと比べてオトクです。
そして特筆すべき特徴は「スチーム機能」があること。
この価格でスチーム機能があるなら、スチームオーブンを買う必要が無いかも?
吸水口は前面にあるので手軽に利用でき、パンを焼く際に使うと蒸気でふっくらとしたトーストができます。
トースターと名がついていますがコンベクション機能も有しています。
庫内容量など基本性能も十分で、総じて万能機種です。
トースターにするメリット
コンベクションオーブンがあればパンも焼けるため、トースターは必要ありません。
ですがトースターのほうも進化していて、各メーカーともパンをおいしく焼ける工夫がされています。
お値段も手ごろですしね。
朝食はパン派だという方はトースターのほうも見てみると面白いかもしれません。
もちろんパン以外のグリル使用もできます。
トースターのおススメポイント
価格の安さ
トースターはコンベクションオーブンより安いため、オーブン機能はあまり使わないという方はトースターにするとお財布に優しいです。
使いやすさや手入れのしやすさ
機能がヒーターで温める点に限定されているため、その分使いやすさや手入れのしやすさなどユーザビリティで他社製品と競っている部分がみられます。
取り外しできる網でカンタンに掃除できる機種や、扉が広く開き取り出しやすい工夫がされていたりする製品など細かい配慮がなされています。
トースターのおススメ機種
タイガー うまパントースター KAE-G13N

- トリプルヒーター
- 80~250℃無段階温度調節
- トースト3枚分の広々庫内
- 丸洗いできる網・パンくずトレイ
- 取り出しやすい大きくせり出す設計
タイガー魔法瓶のトースターはその名も「うまパン」。
美味しくパンが焼けるというトースターの基本を追求した商品です。
素早く効率的に熱を伝える3本のヒーターとガルバリウム鋼板で、表面サクサク中はふわっとしたトーストを焼ける工夫がされています。
ピザも丸ごと入る広々とした庫内は、家族のパンを一気に焼くことができるだけでなく、グラタンなどの調理にも役立ちます。
タイガーのトースターはこれ以外にも!
象印 こんがり倶楽部 ET-WM22
- 上下ダブルヒーター
- 80~250℃無段階温度調節
- 山型パン2枚が焼ける庫内
- お手入れカンタン「はずせるとびら」
象印のトースターは焼き網やクズ受けさらだけでなくトビラまで取り外し可能!
お手入れが容易です。
温度調節も自由で、使いやすさに特化した機種です。

タイガーや象印などの老舗のメーカーだと安心ですね。
まとめ
オーブンレンジは1台で電子レンジとオーブントースターの機能があるため、便利なのでいつのまにか単機能のレンジやトースターなどは廃れていきました。
しかし現在は一周回ってそれぞれ単体で購入するほうが、性能的にも値段的にもメリットが大きいですよ。