地震など、災害に遭った人たちが一番「用意しておけばよかった」となるモノってなんだかわかりますか?
水?小銭?避難先を決めておくこと?
実は近年の災害で一番必要とされたものは、スマートフォンのバッテリーです。
スマホは連絡手段としてだけでなく、情報収集、ライト(照明)など、災害時でも役立つツールです。
ほとんどの人が持っているし、普段身に着けているので災害時でも持ち出している可能性も高いもの。
ですが災害時は停電によって充電ができなくなり使えない!といったことになりがちです。
私も大規模停電を伴う地震により、連絡や情報収集に困った経験があります。
今や災害時にスマホを充電できる手段は必須。
場合によっては水や食料よりも優先される「モバイルバッテリー」を、非常時に使用する観点から開設します。
大規模停電に遭遇したらどうなるか【体験談】
2018年9月に発生した「北海道胆振東部地震」。
私が経験したこの地震は、震源地周辺に大きな地滑り被害がありましたが、直接の被害範囲は限定的。
しかし直後に北海道のほぼ全域で停電になるという、停電災害といえる地震でした。
外出もできずにひたすら待つことしかできない状況
家屋は無事だし、水道も出る。
しかしTVもパソコンも使えず、連絡手段・情報収集手段はスマホのみ。
残りのバッテリー残量を見ながらどんどん不安に。
そもそも被害状況が分からないので、もしかして停電しているのって自分の世帯だけなんじゃ……なんて思いも出てきます。
そして確認のために外へ出てみると……信号すら消えている!!
これでは危険すぎて外出もままなりません。
特に北海道は車社会ですしね。
食料が無くて無理やり移動している人間もいることでしょう。
家にいるほうが安全です。
そんな様子なので、スマホだけが情報取集の手段。
バッテリーが無くなれば本当に何もできなくなる状況でした。
災害時のモバイルバッテリーは最重要
以前の災害用品は水や食料のほかに、懐中電灯やラジオが主流でした。
でも今はスマホで事足ります。
ライトが付いてますし、ラジオもwebで聴けます。
いえ、情報が流れてくるのを待つラジオよりも、ニュースサイトやSNSのほうが自分の知りたい情報に自分からアクセスできるので便利。
持ち物も軽くて済みますし、災害時でも当然身に着けている可能性が高い点も大きいですね。
でも、だからこそ、バッテリーの有無はとっても大事。
近年でも災害に遭った方々へのアンケートで上位に「充電器・モバイルバッテリー」が上がっています。
停電時に充電できなかったり、避難所が混雑していて充電時間が限られていたり、満足にスマホを使えない状況があるようです。
水や食料は災害の規模によって不要なこともありますが、スマホのバッテリーはどんな規模の災害でも必ず必要になってきます。
モバイルバッテリーはこれからの防災用品として重要になってきます。
どんなモバイルバッテリーが災害時に役立つ?
モバイルバッテリーといってもいろいろな種類がありますが、災害時に使用することを想定して選ぶならどんなバッテリーが良いでしょうか?
これは単純に軽くて大容量のバッテリーが便利です。
ソーラーパネル付き、ライト付きなどちょっと変わったバッテリーもありますが、結局はシンプルなものが便利。
特に避難時に荷物にならないように軽いものが便利です。
これは普段使う際にも便利になりますね。
結局は日常で使っても便利なものが災害時でも役に立ちやすいです。
普段から使うようにしておくことも重要
普段使っていないと災害時にいきなり使おうとしても戸惑ってしまいがち。
それにバッテリーは使わないと劣化してしまうので、防災リュックにしまっておくのは厳禁。
普段から使うようにしておくことが、いざという時スムーズに利用できるようになります。
防災リュックに入れるなら、乾電池でスマホに充電できるタイプが劣化せずに保管できて便利です。
停電時にスマホの通信は使えるのか?
停電していたらスマホで連絡をとったりネットを使ったりできないんじゃないかと思うかもしれませんが、きちんと対策されています。
基地局のアンテナはもともとバッテリーで数時間の稼働が可能でしたが、災害時対策として発電エンジンによる無停電化や24時間稼働できるバッテリーの導入などが進められています。
電話回線は利用者が多いと繋がりにくくなるので、現在はネット回線のほうが連絡手段として優秀なことが多いようです。
スマホは今後さらに災害時の連絡・情報収集手段として重要になってきます。
一人一台準備しておきたいですね。