【ペンキ染め】 ジーンズの色落ちやTシャツをカンタンにリメイク!
このジーンズ、色落ちしてきたなぁ。よし、ペンキで染めよう!
ペンキで染める!?
ジーンズは洗うと色落ちしてしまうのが難点。
でもいつまでも洗わないというわけにも…
そんな時は染めてしまいましょう!
実はペンキで衣類が染められるのを知ってましたか?
浸して、絞って、乾かすだけ!
実は草木染なんかよりもカンタンなんです。
煮込んだりとか、媒染剤を用意したりとか一切不要!
そんな「ペンキ染め」を紹介します。
ペンキ染めに必要な準備
使うのは水性ペンキ。あるいはアクリル絵の具でも可。
文房具屋でもホームセンターでも、あるいは100円ショップでも置いてあります。
えっ?水性!?洗ったら落ちちゃわないですか?
大丈夫。ペンキは水性でも乾くと水に溶けません。
水性ペンキの特徴
- 水でのばせる
- 混ぜ合わせて好きな色を作れる
- 乾くと水に強い
ペンキを使ったことない人には誤解されがちですが、水性ペンキは乾くと水に溶けません。
水彩絵の具や水性ボールペンは乾いても水ににじんだりしますが、ペンキは乾いた後は水に反応しません。
そのため屋外でも普通に使われています。
油性ペンキのほうが一般的にはがれにくいとされていますが、延ばすだけでも溶剤が必要だったりして面倒です。
個人レベルの使用なら水性ペンキ一択です。
水性ペンキ染めのメリット
安い!カンタン!が大きなメリット!
安くて簡単に手に入る
水性ペンキはお手軽に買える値段ですし、ホームセンターから100円ショップまでいろんなところで売っています。
始めるハードルが低くなります。
好きな色にできる
水彩絵の具のように混ぜて好きな色にできます。
安価で自由な色を出せる染料なんてそうは無いですよね。
使うのはペンキのみ
草木染めなど天然材料の染色剤を使う場合、塩やミョウバンなどの媒染剤が必要になります。
こうしたものが必要ないのもコストがかからず良い点ですね。
浸すだけ
染料によっては煮込んだりする必要もありますが、こちらは水に溶かすだけ。
とてもシンプルです。
ペンキ染めのデメリットは?
デメリットはごわごわになること。
着るのに不便を感じるほどにはなりませんが、衣類の質感が変わってしまう場合もあります。
タオルも吸水性が落ちる場合があるので、バスタオルなどの吸水を目的としたものには避けたほうがいいかもしれませんね。
逆に元から硬い生地のジーンズなどには最適の染め方です。
ペンキ染めの手順
今回はジーンズを染めます!
色の薄くなったジーンズ、破れたわけじゃないのにもう履きたくなくなっちゃいます。
必要な準備
- ペンキ
- バケツや洗面器
- ビニール手袋
- 緊急用の雑巾(濡らしておく)
- 飛び散り防止の新聞紙など
- 乾かす際に敷く段ボールなど
水性ペンキは乾くと水に溶けません。
つまり飛び散ったペンキは乾いてしまうととるのが困難!
浴室などで行う場合でも、周囲に新聞紙を敷くなどの対策が必要です。
庭など、飛び散っても大丈夫なところでできればベスト!
もちろん乾く前なら雑巾で拭き取れますし、服についても水洗いで落ちます。
バケツや手袋もすぐ洗えば大丈夫ですが、万が一色が取れなくなることもあり得ます。
洗面台などで染めるのはやめたほうが良いですね。
ペンキ染めの手順
- step1好きな色を作る
絵具と同じように混ぜて好きな色を作ります
- step2水で溶く
少量の水で溶きペンキ液にします
- step3染める
染めたい衣類にペンキ液を染み込ませます
- step4乾かす
絞って乾かします
- step5乾いたら洗濯
一度洗濯してゴワゴワ感をなくします
好きな色を作る
水性ペンキは水彩絵の具と同じように混ぜ合わせて好きな色にできます。
DIY塗料として人気が高いのもうなずけますね。
水に溶くので、染め上がりはペンキ本来の色よりも薄めに出ます。
あらかじめ作る色を濃い目にしておきます。
今回は濃い色ジーンズを作りたいので混ぜ合わせずに黒のみを使用しました。
少量の水に溶く
バケツなどに少量の水を入れ、混ぜ合わせて好みの色にしたペンキを入れます。
水の量は染めたいものがちょうどしみこむくらいのごく少量。
多すぎても無駄になってしまいますからね。
水は後から足すこともできるので、最初は少なすぎるくらいがちょうどいいです。
うん、言ってるそばから水多すぎますね・・・(゜ー゜;
染める
染めるものを入れ浸すだけです。
ビニール手袋で、もみこむ!もみこむ!
ペンキ液が余ったからTシャツも染めてみよう!
その後はぎゅっと絞ります。
乾かすときに液だれすると周囲に被害が出てしまうので、ここはきっちりと。
もしも洗濯機に色がついたら困る場合は脱水機は使えませんが、ついても平気なら脱水機推奨。
乾かす工程での飛び散り被害がなくなります。
上記画像は染め直後の様子。アタリの部分まで染まりました。
この時点では濃淡が無くのっぺりとした印象です。
「アタリ」とは、ジーンズの擦れた跡のことです。
色落ち自体が風合いとして出るのがジーンズの魅力ですね。
特に座った時にできる股の部分の横線は「ヒゲ」と呼ばれます。
色の濃さも写真ではわかりづらいですが黒めに染まっています。
ただ思ってたよりは薄かった…
黒目のジーンズになる予定がぁ…
だから水を入れすぎですって!
乾かす
乾かします。この時も水滴に注意。
ジーンズはきっちり絞れなかったので、ダンボールの上に敷いて乾かします。
ジーンズなどの厚手の生地を手絞りした場合、しっかり絞れていなくて水滴が垂れてくることがあります。
その場合はダンボールの上に新聞紙を敷き横にして乾かすなど、水滴が垂れない工夫が必要。
ハンガーを使って干すときは、下に新聞紙を敷くなどの対策が必須です。
洗濯する
乾いたら一応は完成・・・なのですが、そのままだとゴワゴワです。
なので一度洗濯機にかけましょう。
これで柔らかくなりました。
乾いたら完成です。
ペンキ染めの染め上がりは?
これが完成品。
染め液が薄かったため黒ジーンズにはなりませんでしたが、乾いたら染め直後より黒味が出ましたね。
むしろ、ほどよく濃くなって本来の色に戻った感じです。結果オーライ(笑)
染めた時には消えていたアタリも、乾かすとまた出てきていますね。
後ろはより濃く染まりました。ペンキ液のしみこみにムラがあったのかな?
生地は少し硬くなった印象はありますが、ほんのちょっとです。
そしてTシャツ。
特に絞り染めしたわけではありません。
ただ浸して水を切っただけなのに、いい感じに模様がついて染まってくれました。
これはうれしい誤算!
草木染めの“絞り”のようにいい感じのムラができました!
Tシャツは生地がもともと薄いため質感もほぼ変わらず。
特に硬くなった感触はありませんでした。
デニム染めには布用絵の具や専用の染料も
ジーンズにペンキというのは実はメジャーな塗装法。
今回のように染める手段として用いるのは稀ですが、ペイントアートとして文字をかいたりグラデーションを作ったりされています。
ですので、「布用絵の具」というものもあります。
生地のゴワゴワ感が少ないので、普通の水性ペンキを使うのはちょっと・・・という人にも使いやすい塗料です。
また、ローコストでジーンズを染める染料もあります。
この「ダイロン(DYLON)」はジーンズを簡単にきれいに染められるので人気の商品。
値段も500円前後とローコスト。
もちろんジーンズ以外も染められます。
いやでもペンキ染めのほうが安上がりだし…
今度はこっちを試してみましょうか!
ペンキ染めはつけ置くだけでカンタンです
ジーンズを簡単に染められる手段がいろいろあると、色落ちを怖がらずに洗濯できるので清潔に使えますね。