【ヒートショック予防】寒いお風呂・脱衣所対策に「浴室内で着替える」方法
冬の浴室や脱衣所は殺人的な寒さになりますね。ほんとにつらい。
ですが“殺人的”という表現が冗談では済まないほど、脱衣所の寒さは命にかかわります。
そう、それはヒートショック。
とはいえ、風呂に入る一瞬のためだけに脱衣所の暖房を準備するなんてもったいないと感じるのも事実。
あるいは脱衣所に暖房を設置するスペースが無かったり。
でも暖房費をケチってたら冬は耐えられませんよ。ヒートショックも怖いし・・・
でも暖房器具高いし、置く場所もないし・・・
そうだ!脱衣所はともかく浴室内はシャワーで暖かいんだから、着替えもすべて浴室内でしてしまえばいいんだ!
そんなコロンブスの卵的な発想で、『浴室内で着替える方法』を実践してみました。
- ヒートショックをコストをかけずに対策したい
- 暖房器具を設置せずにヒートショックを予防したい
ヒートショックとは?交通事故の4倍多い死者数
ヒートショックとは急激な温度変化により身体が受ける影響のことである。
比較的暖かいリビングからまだ冷たい浴室、脱衣室、トイレなど、温度差の大きいところへ移動すると、身体が温度変化にさらされて血圧が急変するため、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすおそれがある。
日本で年間累計1万人以上がヒートショックが原因で死亡しているといわれ、室内における高齢者の死因の4分の1を占めるともされている。
Wikipediaより抜粋
年間でも1万人以上が死亡、交通事故の約4倍もの人がヒートショックで亡くなっています。
高血圧の人がなりやすいですが、若い人でも増加中。
浴室で温まった身体が寒さにさらされると、急激に血圧に変化が生じ、心筋梗塞などの重大な健康被害が生じます。
寒さを我慢できてもヒートショックの危険は起こりえるのです。
なってしまったが最後、助けを呼ぶ間もなく意識不明になるので、事前対策でしか防ぐことができません。
特にひとり暮らしだと気付く人がいないのでそのまま死亡するケースもあります。
ヒートショックを防げ!浴室内で着替える方法
浴室はシャワーを出せばすぐ暖かくなるので、脱衣所ではなく浴室内で着替えてしまえば身体を冷やさずに出ることができます。
温度差を生じないのでヒートショックの危険も無くなり、寒さにガマンする必要もなくなりますね。
でも浴室内で着替えると、衣類が湿ってしまわないですか?
意外と大丈夫ですよ
浴室内で着替えると、着替えが湿ったりタオルが濡れたりしそうですよね。
でも実際やってみると、大したことありません。
夏場にシャワーを浴びて体をサッと拭いてすぐシャツを着てしまったときの、ちょっと湿ったシャツの感じくらい。
多少湿りはするけど、不快にはならない程度です。
この程度で、脱衣所にヒーターを置くこともなくヒートショック対策できるんだから全然アリ。
浴室内着替え 準備
まずは準備。
- 着替えの下着とタオルを、洗濯カゴなどに入れておく
- それを浴室のドア付近に待機させておく
浴室内で着替えるといっても、浴室に着替えを持ち込んでおくと濡れてしまう!(←あたりまえ)ので、ドアを開けてサッと引き込めるようにしました。
下着だけ浴室で着替えて残りを脱衣所で着替えても、体温が下がるのをかなり防げます。
タオルは浴室内に入れておくとさらに良い
体を拭くタオルはあらかじめ浴室内に入れておくとさらに良いです。
多少湿っても影響は少ないですし、濡れた体で浴室のドアを開ける必要がなくなるので寒さのダメージが和らぎます。
突っ張り棒や吸盤フックなどで壁につるしてシャワーが直接かからないようにしておきましょう。
うちでもマグネットのタオル掛けでこんな風にすみっこに置いています。
マグネットタイプは場所も自由で、掃除の時もすぐ外せます。
浴室内着替え 実践
さて浴室内で着替える流れです。
- 着替えを用意してドア付近にセット タオルは浴室内にセット
- シャワーで浴室内を暖める
- 入浴(*´ω`)
- 入浴後、浴室内のままタオルで体を拭く
- そのタオルで床を拭く
- 1分ほど体が乾くのを待つ(←重要)
- 下着を浴室内で着る
着替えを用意して浴室ドア付近に置く
ドアを開けてすぐ取り出せるようにしておきます。
タオルはできれば浴室内に。無理なら着替えと同じ場所に。
シャワーで浴室内を暖める
ヒートショックは温度差で発生するので、
- 暖かい部屋→冷たい風呂
- 暖かい風呂→冷たい脱衣所
どちらも危険です
バスタブにお湯を張らない場合は浴室内が寒いままなので、入浴前に軽くシャワーであたためます。
入浴
:;:;;:;;:;:;:;;(´▽`;A):;:;:;;:;;:;:;:;; ‘`ァ~♪
入浴後、浴室内で体を拭く
浴室を出ずにそのまま体を拭きます。
表面に水分が残らないようにしっかりと。
タオルで床や周囲の壁を拭く
そのまま着替えようとしてもうっかり下着が濡れてしまうかも。
そうならないようにタオルで床と周囲を拭いておきます。
1分ほど待つ(重要)
しっかりタオルで拭いても、体にはまだ水分がうっすら残っています。
そのまま着替えると濡れてしまうし、浴室から出ると体が冷える原因にも。
入浴直後の浴室は暖かいので、そのまま1分もすれば体表面の水分が蒸発します。
着替えるのはそれから!
ちなみに私はこの時間を利用して浴室のあらゆるところを拭きあげています。
風呂掃除にもなって一石二鳥!
わざわざ風呂掃除の時間をつくる必要もなくなり、家事がラクになります。
下着を浴室内で着る
体がほぼ乾いていれば、浴室内で着替えても不快にはなりません。
かごに入れた下着を浴室内に引き入れて、着替えます。
浴室内に着替えを持ち込む方法
とまあこんな風にお風呂のそばにあらかじめ着替えを用意しておく方法をお伝えしましたが、浴室内に着替えを持ち込めばさらに完璧です。
最近は自分もプラスチックのケースに着替えとタオルを入れて持ち込んでいます。
こんなフタつきコンテナがあると浴室内でも着替えが濡れずに便利です。
折りたためるので脱衣所においても邪魔にならないし。
プラスチックのクーラーボックスなど、家であるもので代用してもいいかもしれませんね。
コンテナボックスだと邪魔な場合は、防水の袋に着替えを入れてフックで掛けると良いですね。
プールバッグのようなものに入れて浴室内のシャワーがかからないところに。
ユニットバスならマグネットのフックも使えます。
浴室内で着替えるって普通しませんよね。
でもやってみると案外普通にできてしまい、寒い脱衣所で着替えることが無く快適。
慣れるまでは違和感があるでしょうが、お金のかからない寒さ対策として、またヒートショック対策としても一番簡単にできる方法です。
ヒートショックはホントに危険。
急に症状が出るので、なってしまうと自分で救急車を呼ぶ間もなく意識を失い倒れてしまいます。
もし家族が気づいても身体を動かせずしゃべれないケースも多々あるそうです。
一人暮らしだと気づかれずにそのまま…
浴室や脱衣所が寒い家にお住まいの方はすぐにでも対策必須です。